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Posted by ミリタリーブログ at

2020年01月25日

休日の昼下がり

暇だ。

年末分のローン支払いで月末まで貧乏なので
出掛けてパーっと憂さ晴らしなんて出来ない。
酒のストックはたくさんあるので昼から飲んでも
いいのだが、なんとなくそれも勿体ない。

そんな時はリビングのテーブルを片付けて
ピストルの分解手入れをするのが一番だ。
特に先週も載せた軍用コルトは、特別な
工具など何もいらずにバラせるけん、分解
結合だけでも楽しめる。

というわけでコルト。


テーブルに載せると「ゴトッ」と重い音。
これがもう既にたまらない。男の時間の
始まりだ(笑)。

マガジンを抜き、チャンバーが空なのを
確認する。

綺麗なダミーカートが収まっている。

マガジンのベースはピン止めなのか。
溶接じゃないんだなぁ。

マズルを前から見る。

カッコいいなぁ。
以前に持っていた2005モデルはここにコルトの
刻印の入ったキャップが着いていたが、
これは通常のインサートが見えるだけに
なっている。


スライドの前部、リコイルスプリングプラグを
指で押し込みながら、バレルブッシングを
反時計方向に回して引き抜く。


するとプラグがスプリングごと前に抜ける。



テンションの無くなったスライドを、半円ノッチ
の位置まで下げたらスライドストップが抜ける。


スライドを前に引き抜くと、スプリングの
ガイドが取り出せる。


リコイルスプリングプラグには抜け止めの
処置がされてる。昔のモデルガンはここが
再現されてなかったから、プラグを飛ばして
しまったりしてたなぁ。


スライド前部からバレルが抜き出せる。

プラ製のバレル。
後加工でチャンバー部分を削っているようだ。

中を覗きこむと、ちゃんとカートがぴったり
収まるようにチャンバリングもされている。



ん!?なんかフロントサイトが赤くなってる?
まさか!

磁石を近付けたらくっついた!スチール製
らしい。すげぇ!


リアルなブリーチ部分。

ハンマーをコックして、サムセフティを
上に回すとそのまま抜き出せる。
そのセフティの軸を使ってファイアリング
ピンを押し込みつつ、ピンのストッパーを下に
スライドさせるとエキストラクターを後ろに
抜き出すことが出来る。


すげぇ固そうなエキストラクター。

クリアランスの調整のためか、溝に
プラ板らしきものが接着されていた。


気になって磁石を近付けたら、これも
どうやらスチール製らしい。贅沢だなぁ。

ハンマーをダウンし、メインスプリングに
テンションがかからないようにして
ハウジングピンをセフティの軸で押すと
ピンが抜け、ハウジングを下に抜き出せる。


グリップセフティを外すと、ビヨーンと
外側にせり出すスプリング。
グリップセフティスプリングがこんなに
湾曲してるモデルガンは初めて見たなぁ。
まぁこれが後で役に立つんだけど。


サムセフティの軸を使ってハンマーピンを、

抜くことで外したハンマーのストラットで
シアーピンをそれぞれ抜き出す。


取り出したシアーとディスコネクター
あれ?まさかこれも…?

やっぱりだ。とても贅沢なモデルだったんだな。


先ほどのスプリングの湾曲した先を使って
マガジンキャッチのスクリューを回し、
キャッチを抜き出す。


トリガーを後方に抜いたら、スプリングの
反対側のL字になった部分でグリップの
スクリューを外す。


ちゃんとグリップにはナンバーが振ってあり
対になるようになっている。拘りが凄いなぁ。


ちゃんとグリップスクリューのブッシングも
別パーツになっている。



グリップを外すと刻印が現れる。
ちゃんとコルトのオフィシャルライセンスを
得ているモデルであることと、使う前に
マニュアルを読めという内容。
海外にも輸出されたのかなぁ?







その他の刻印も綺麗に入ってる。


ちょっと驚いたのがこんなとこにも刻印が
入っていたこと。あれ?2005モデルにも
入ってたっけ?ちょっと記憶にない。

エキストラクターはシアーピンだけでなく、
別の細いピンで固定されている。

ちなみにこれもスチールっぽい。


ハンマーのハーフコックノッチ。
めちゃくちゃ細かくてしかもエッジが
立っている。

バラし終わったら、埃やオイルを拭き取り、
新しくオイルを塗ってやる。僕はKSCの
シリコンオイルがおすすめだ。

好きな音楽をかけながら、鼻歌混じりに
好きなモデルガンを弄る。なんて素敵な
休日なんだろう。

さ、コルトを組み上げたら、次は
何をバラそうかなぁ。

  

Posted by アリ at 15:49Comments(0)Toygun

2020年01月19日

軍用コルト

年末、わが家にコルトがやってきた。


オクで手に入れた「エラン」のガバ。
僕みたいな貧乏兵士のサラリーでは
とても新品は買うことが出来ない、
故にオクで中古を探していたのだが、
たまたま諭吉さん5人くらいで出品されて
いたガバが、あまり競ることもなく落ち、
めでたく僕の物になったというわけだ。

しかしなんでみんな手を出さなかったんだろう?
不思議に思ってよく見ると、追加説明で
「これは六研設計、ジャックコヨーテ製造、
エランが販売したもの」というようなことが
書いてあった。
あれ?もしかしてブランド名だけのバッタもん!?
と焦って調べてみたが、どうもよくわからない。

実は僕は以前、2005モデルというM1911A1を
持っていたことがあって、

その時に、それ以前にもM1911A1は作られたが
それはトリガーガードの厚みが薄いという特徴
があったことを聞いていた。


たしかに2005のトリガーガードは厚いなぁ。

じゃこれはその以前に出たと言うもの?
ジャックコヨーテってそもそもどんな人達?
色々調べるとほぼ情報が無い中で、
ジャックコヨーテクラフツがカスタムを
手掛ける人たちで、エラン以前の
六研製造ガバなどを作っていたらしい
という情報を見つけた。
というわけで設計は古いけど、別に
バッタもんとかではないらしい(笑)。


いやぁ、でもやっぱ軍用コルトはいいなぁ。
僕がこの世界に入った頃はエアガンブームの
真っ盛り。モデルガンはどんどん市場から
姿を消していて、マルシンのM1911A1は
既に無く、MGCのGM5(シリーズ70)が
かろうじて残ってるくらい。
でも当時僕が大きな影響を受けていた、
映画やプロップの世界ではどちらかというと
軍用コルトの露出が多くて、BIGSHOTの
「その男凶暴につき」「ザ・ギャンブラー」
栩野さんの「ネオ・チンピラ 鉄砲玉ぴゅ~」
などを見ていたから、GM5にコクサイの
固定ガスガンのミリガバのグリップを着けたり
サムセフティを整形して軍用に近付けたりと
色々やっていたほどだ。

つまり軍用コルトには思い入れがあるのである。

こういう剥げがまた雰囲気を出している。


めちゃくちゃ重たいし、かなりの高比重な
プラスチックを使っているようだが、その
含有された金属成分?のせいか、剥げたとこ
になんとなく銀色っぽい地肌が見えている。
おそらく複数のオーナーの手を渡ってきたと
思われるが、それがまた逆にこの子の味に
なっているから面白い。

そういえばこの子の出自でもうひとつ
手がかりらしきものを見つけた。

ちょっと分かりづらいかな?
自然光ではなく、室内の照明で撮ると

スライド前部と、スライドストップノッチの
周辺だけ、色が濃くなっているのがわかる。
これ、オリジナルの軍用コルトの特徴だとかで
スライドの強化のため、スライド前部と
ストップノッチの周辺に追加の焼き入れか
なにかをしているらしく、パーカー処理を
した時にこんな風に色の違いが出るんだそうな。
これを、2005以前のガバには施していたらしい
のだが、その後ストップノッチの方が省略?
されたとかで嘆いている記事を見付けたのだ。

と、いうことはこれはその2005年以前、
恐らく2003年くらいに発売されたものなの
かもしれない。(詳しい方教えてください)

いやぁすげー良く出来てる。
次回はバラしてみて、中の出来の良さも
見ていきたいと思う。



  

Posted by アリ at 09:03Comments(0)Toygun

2019年12月19日

image


Smith & Wesson Model 29
(with combat stock)


STURM RUGER Super blackhawk old model
(with HOGUE rubber grip)


Charter arms Boomer
(with original rubber grip)


Smith & Wesson Model 60
(with ivory like grip)


Smith & Wesson M&P 340
(with original rubber grip)


High standard Model D-100
(with custom rosewood stock)

たまにはこんなのもね。
(拙画像失礼!)  

Posted by アリ at 15:33Comments(0)ToygunHolsterStockBadge

2019年12月14日

デッドストック

工作に必要なものを買いに、行きつけの
模型店に出掛けた。

ここは模型店ながらてっぽうやサバゲ装備など
色々豊富なので、今までも買わないながら
ショーケースをチェックするようにはしていた。
ちなみに表のショーウインドウにはなぜか
キャリバー50が飾ってあったりするw

値札が日焼けしてるけど、どうやら30万くらい
らしい?

塗装下地を整えるための研磨クロスを
予定通り手に入れて、フラフラとてっぽーの
ショーケース辺りを見回していると、
なんか懐かしい箱が目に入った。
気になったので店主にお願いして見せて
いただくことにする。


中身はとても綺麗な状態。聞いてみると
新品だという。これ発売されたの90年代半ば
だったはず。てことは20年ものか…。
少し迷ったけど、これには因縁もある。
手付けを打ってボーナス後に引き取ることにした。

で引き取ってきたこちら。
モデルガン部門を廃業して久しい、ハドソン
産業製のデザートイーグル44マグナムだ。


これが発表された時は驚いた。
あんなどデカいスライドをどうやって
ブローバックさせるのかと。
発売されてすぐに購入、これまたどデカい
カートがドカンと廃夾された時は感動した。
しかし50AEの方が好きだった僕はそちらが
出ると、すぐに44を下取りに出して手放して
しまったのだった。
今回はその贖罪というわけだ。


左刻印。
ちゃんとデザートイーグルだ。
聞くところによると後年のモデルでは
商標の関係か「HUDSON EAGLE」になって
いるものもあるんだとか。


右。こちらもいい感じ。
一番下の「MADE IN JAPAN」が目立つけど。


しかし相変わらずデカいなぁ。
ティルトする訳じゃないけど再現された
ボルトヘッドとプランジャータイプの
エジェクターは、見慣れなかったせいか
当時とても新鮮に思えたものだ。


このチャンバーに44のデカいカートが
入っていくのは見応えがあった。
僕は数発しか撃ってないのでわからないが、
発火性能はどうだったのだろう?
このデカいスライドをあの重たいカートで
動かすのはなかなか難しいに違いない。


銃がデカいならマガジンもデカかった。
実弾の44マグナムはリムドカートリッジだが
ハドソンのはややセミリムドにアレンジされて
いたと思う。それでもリムドカートリッジを
ちゃんとフィーディングさせられるのだから
今見てもよく出来たマガジンだと思う。


時代的にそれなりーな(笑)パーティングライン。
いずれ処理してやるかなぁ。やっぱ昔の
モデルガンだよね。

いやぁ懐かしさと、早く手放した後悔から
買っちゃったけど、これどうしようかなぁ。
このままでもいいけど、あえてポドリビン
9.2mmカスタムとかに挑戦してみるか?
また色々妄想が膨らんじゃうぜ。



  

Posted by アリ at 21:36Comments(0)Toygun

2019年11月25日

Rusty revolver(rewound)

最近めっきり更新が鈍っているので
ネタは無いかと押し入れの段ボールに
詰めてあるコレクションを漁ってみた。

お気に入りは大概ガンスタンドに常時、
20挺くらい立ててあるのだが、それ以外の
コレクションは箱にしまった上で段ボール箱
に詰めたり、ガンケースなどに収納してある。

お、なんだお前ここにいたのか!みたいな
驚きがあってなかなか楽しい。その中で
持ち上げた小さな箱がずしりとした手応えを
返してきたので気になって開けてみた。


お、センチだ!
これはバクレツパイナップルのカスタム。
まだタナカが出す前にチーフスをベースに
して作られている。
難しいと言われたグリップセフティのライブ化
もされている、傑作カスタムだ。


スタイルいいなぁ。見るとなかなか良い
グリップを着けてあるな。S&W純正のセンター
ダイヤのサービスグリップが奢られている。
…本当はこのグリップ、メダリオンの
ワッシャーの大きさ的に、実銃では着かない
んだよな。後で手持ちのスムースグリップに
交換してあげよう。


あっ!エキストラクターロッドが錆びてる!
そうか、今年は梅雨時期に家を長く空けたし
箱にしまっていたから湿気でやられたんだな。


ありゃー、サイドプレートスクリューも
やられてるよ…。こりゃ磨いて再度ブルーを
かけ直さないとダメだなぁ。


ん?

んんんんんんっ!!!???

し、シリンダーに赤錆が!?
え!?鉄製のご禁制品なんか、僕持ってないぞ。


サイドの刻印を見て納得。
これコクサイの鉄粉入りヘビーウェイトなのか。
そりゃ錆びるはずだわ。昔MGCのSRHW製の
ガバの刻印を打ち替えて錆びたGIコルトにした
物を見たことがあるが、自分の銃で見るのは初めてだった。

こりゃ他にもやられてる奴がいるかもな。
ぼちぼち手入れしてやるか…。

(ミリブロとAndroidの相性か、記事が消えてしまったので加筆再掲します。)
  

Posted by アリ at 12:46Comments(0)Toygun

2019年10月25日

Polished guns -retake-

最近なかなかに忙しく、てっぽうを触れても
あまりアップデートすることもなく、ここに
書くことも出来なかった。

いかん、それはいかん。
日々の雑事に追われて趣味を疎かにするよう
では、一丁前の趣味人とは言えない。
さしおり何か始めよう。

ガンスタンドを見回してると、ふと1挺の
リボルバーに目が止まった。大分前に
ここに書いたタナカの44マグナムだ。
(https://soldierant.militaryblog.jp/e972866.html)

これは塗装済みということで安かったものを
コンパウンドで磨いたらHWなのに光沢が出て
以来お気に入りになったもの。
あれから半年以上が経って、少しくもり気味だ。

こいつをピカピカにしたいなぁ。
そうだ、こないだ模型にバフがけするっていう
記事を読んだばかりだ。ちょっとやってみるか。

リューターにバフのビットを取り付けて、
コンパウンドをつけて磨いてみる。
最初はムラがあって失敗したかと思ったが
均一に慣らしていくつもりでやると段々
綺麗になってきた気がする。

どうかな?

なかなか写真に撮るのは難しいが、結構
テカテカになってる。
表面のデコボコが明らかに均一な平面になってる
のが見てとれる。これはなかなかいいかも。


ちゃんとシリンダーも写り込んでる。
元がキャロムのブラックスチールらしいのだが
故に黒というか艶のあるグレーっぽい色に見える。


トリガーガードも艶々。
まぁあじゃさんの仕上げなどには足元どころか
地下のマントルくらい下にもおよびもつかない
が、なんか少しだけてっぽういじりが上達した
ようで嬉しい。


ザラザラのはずの表面が、塗装して磨くことで
ここまで艶を出すことが出来るんだなぁ。


しかしこうなってくると欲が出る。
違う塗料を使ってみたら?クリアを重ね吹き
したら?磨き方を変えてみたら?
ちょっとハマりそうだわ(笑)


(写真で上手く金属感が表現出来ていなかったので再掲しました)  

Posted by アリ at 18:46Comments(0)Toygun

2019年10月06日

帰還

職場の研修で家を離れて3ヶ月
ようやっとすべてのカリキュラムを終え
自宅に帰ってくることが出来た。

関東にいる間はショップを回ったり
お友達と趣味の話をたくさんしたり、
カスタムを作ったりと色々あったけど
やっぱりウチの子たちと一緒にいるのが
一番楽しいね。



帰ってレギュラーメンバーと再会



モノによってはグリップやホルスターに
一部カビがついたものもあったけれども
想像よりかは変わりなくて一安心。


向こうで僕を護ってくれた(?)センチも
グリップを戻してアンクルホルスターに
舞い戻った。

さて、次はなにをしましょうかねぇ。


アイディアは無限だわ。  

Posted by アリ at 15:26Comments(0)ToygunStock

2019年08月10日

老黒鷹

僕が彼を知ったのは、この世界に入って
比較的早く。買い漁っていた月刊Gunの
1年前の特集記事を読んでだった。

「ニュースーパーブラックホーク」の
「ニュー」が何を意味するのか、その時の
自分には理解することが出来なかったが、
魅力については十二分に感じることが出来た。

ブルースチールの輝き、スラリと伸びた
力強いバレル。44マグナムでもまったく
不安を感じさせない、ノンフルーテッド
シリンダー。ハンマーを起こすと覗く、
安全性の高いトランスファーバー。特別に
取り付けられた真鍮製のトリガーガード
などなど。

当然モデルガンで欲しい。
調べてみるとコクサイとスズキが数年前
までABSモデルガンで販売していたことを
掴んだが、時はエアガンブームで既に
モデルガンは斜陽。金のない中学生には
とても手が届く存在ではなかった。

その後大人になってスズキの物を入手したが
そもそもウエスタンアームズの金属モデル
ガン以外は「ニュー」がつかない、ただの
スーパーブラックホークであることを
既に知っていた僕はなんとなく熱が冷め
金欠の折りに手放してしまった。
(もったいない)
マルシンが良い外観のニュースーパー
ブラックホークをガスガンで出してはいるが
やはりモデルガンで欲しいんだよなぁ、と
思っていたら転機が訪れた。

先日の日記でも書いたが、オクに出ていた
コクサイのスーパーブラックホーク。
錆びだらけだったためか安価で入手したが
見てみると天ぷらモデルなのに、特有の
割れなどが見受けられない。
当初の予定では切った貼ったしてマグナ
ポート社のカスタムにしようと目論んで
いたのだが、これは整備してコレクション
することにした。

100均で買った金ブラシなどで錆を落とす。


いいじゃないか!
ニューはつかないが、スラリとしたバレルが
美しい。


ニューとそうではないブラックホークの
一番の違いはこのフレームのスクリュー数。
ニューになると1本減って2本になる。
そういや昔、干鱈さんが3本の内の1本を
貫通しないように加工して、ラミネート
ストックの付いたスコープ載せニュースーパー
ブラックホーク作ってたなぁ。


目立たないけどここもニューとオールドでは
違う。ニューの方はグリッピングを確実に
するためにグリップフレーム自体を延ばした
らしい。故にニューとオールドではグリップ
の互換性が無いんだとか?


錆の酷かったセンターピンも、それを留める
プランジャーも一応見れる程度にはなった。
最終的にはリブルーしないとダメだろうなぁ。


ローディングゲート。
古いシングルアクションリボルバーの
モデルガンにはよくあることだが、ハンマー
ダウン時のシリンダー位置が悪いと、この
ようにシリンダー後面にファイアリングピン
が干渉してガリゴリ削れてしまうのだ。
ちなみにカートが1発しかついてこなかった
ので、ブルドッグの44スペシャルダミーを
入れようとしたら径が足りなかった。
この頃から小さめのカートを使っていたようだ。


真鍮製?のファイアリングピン。
見たところ変形も少なく、元オーナーが
ほとんど使っていなかった事がわかる。
こりゃ大切にしてやらなきゃなぁ。


ニューに比してもっさりしたハンマーだが、
これはこれで味があるなぁ。


故あって我が家に来た、老いた黒い鷹。
のんびり羽根を休めてもらうことにしよう。
  

Posted by アリ at 13:05Comments(0)Toygun

2019年07月27日

ウィークエンド

やっと来ましたウィークエンド。
金曜の晩はハマで友達と待ち合わせて
野毛で呑んだり食ったりしつつ、
Gun談義に花を咲かせてみたりして。

カラオケでお互いの愛銃を自慢しあった後
預かってもらってたり、譲ってもらう約束
をしていたものを引き取ってきた。

当然今の環境では大っぴらに銃を
広げられるような状況ではないので、
近所の漫喫に入り、監視カメラを窺いながら
引き取ってきた新しい子達を吟味してみる。
漫喫の暗い照明下なので写真が荒いのはご勘弁。


まずはこの子、
コクサイのスーパーブラックホーク。

各メーカーがやたらブラックホークを
作ってた頃に発売されたもので、プラ
では他にスズキが作っていた。
いわゆる天ぷらモデルという奴で
亜鉛合金のシャシーにABSの衣を
被せてあるので、見た目より重く剛性も
あるのだが、金属とプラの収縮率の違い
から、割れたりすることが多い。
今まで見てきた中古の個体も大概バレル
などに割れが見られたものだが


この子はとても綺麗な状態を保っている。

見てみると錆が酷くて


これが原因?でとても安く手に入れたのだが
当然発火済みかと思いきや、バレルが綺麗で

恐らく未発火のままずっとどこかにしまって
おかれて、湿気で金属パーツはやられたものの
比較的穏やかな環境だったので割れ等を
生じずにいたのだろう。


シリンダーの中も綺麗なまま。
やたら分厚いインサートに驚いたけどw


旧型のスーパーブラックホークなので
トランスファーバーがない。
ローディングゲートを開けても
シリンダーはフリーにならず、
ハンマーをクォーターコックして
やらなければならない。


弾は1発だけ付属していた。
まぁ撃つものでもないし、奇跡的に
綺麗な状態で来たのだから、掃除して
大切にしよう。

次はこれ、

お友達のスギさんとこから来た

チーフスの3インチ。
一応M60の3インチということらしいが、
M60にはテーパードバレル付きの3インチが
存在しないようなので、M36のクローム
メッキモデルということにしてる。

毎回思うけどタナカは良いモデルガンを
作る割りに考証に弱いとこがあると思う。
これや、センチニアルの3インチみたいに
存在しないものを普通に出しちゃうし。
M442のニッケル?なんてもの出さずに
なにも書いてないサイドプレート付けて
クロームメッキかけてM640とかで
売ればいいのにやらないし。
勿体ないよなぁ。


めっちゃメッキが綺麗だ。

なのにシリンダーには押しピンの痕が
くっきりと…。こういうとこも勿体ない。


バージョン2だから実グリップをポン付け
することは出来ない。



バジャーとか着けたらカッコいいだろうな。


そういや久々にこの子ともご対面♪

マグナムセンチ。

やはり突貫だったからか、少しヒケが
出てしまっていた。


まぁこれはいずれゆっくりやろう。
ジーナス盛ったとこは全然綺麗なままだし。



これにも試しにバジャーを履かせてみる。
悪くないねぇ。

なんかコソコソしなきゃいけないのが
窮屈ではあるけど、趣味の物に囲まれて
過ごすのはやはり気分が良いねぇ。  

Posted by アリ at 12:56Comments(0)ToygunStock

2019年07月15日

再会

今朝は新宿のホテルで目が覚めた。
昨晩ゴールデン街で呷った酒も、
綺麗に抜けてくれたようだ。

連れと遅い朝飯を楽しみ、駅まで
送ってから、腹ごなしに中野まで
歩くことにした。

Back-upに顔を出すのは久しぶりだ。
社長もお変わりなくて良かった。



以前から探していた44口径弾用の
スピードストリップを買い求める。
これでブーマーの戦闘力がアップだぜ。

その後は友人のhkさんのお家にお邪魔
する。お手製のすんごく美味しい冷し
中華をご馳走になってから、コーヒー
をいただきつつ、いつものGun談義に。




hkさんのお家は趣味の宝物庫みたいな
所なので、話が進むにつれて机上の銃が
どんどん増えていく(笑)。

僕のマグナムセンチも見てもらった。




hkさんも小さいマグナムが大好きなので
握るとニヤニヤしてしまう。
hkさん自身、M640PROを作っている最中
とのこと。

代わりにすごいエロいリボルバーを見せて
いただいた。



一見普通なのだが…



リアサイトブレードがカスタム品に交換
されている。




サイトピクチャーが向上するのはもちろん
見た目もかなりセクシーになる。
これは良いカスタムだ。




趣味の話はあっという間に過ぎてしまう。

こちらにいる間、代理で受け取って
いただいているヤフオクの落札物などを
確認してお家を辞去したが、いずれ
hkさんのマグナムチーフスをセンチ化
したりするので、まだまだ何度も足を
運ぶことになりそうだ。

hkさん、ごちそうさま&
ありがとうございました!  

Posted by アリ at 16:53Comments(0)Toygun

2019年07月04日

愛銃たちを想う日々…



自宅を出て数日

今は元職場でもある、関東のとある
研修施設に身を置いてます。

勉強するためだし、6人部屋だから
自由がなかなか利かなくて、てっぽー
触ることも出来ず悶々としてます。



しばらくあの子たちとも会えないなぁ…。

直前に買ったあのグリップもしばらく
握れないとは…。





でも


負けないもんね。
昨日ようやっと届いた荷物。

その中に…、





さしおりこの子たちで
夏を乗り切るしかない!?  

Posted by アリ at 06:30Comments(0)ToygunStock

2019年06月22日

1917

僕と彼との出会いは今から30年以上前
国会議事堂の前にある憲政記念館に
社会科見学に行った時のことだった。

当時てっぽうに興味を持ち始めた僕は
警官の腰に下がってるのが、チーフス
と同じくらいの大きさのニューナンブ
ということくらいは知識があって
皇居外周警備のお巡りさんの腰回りに
興味深々だったのだが、その中に明らか
にどでかいグリップの銃があって、
一体ありゃなんだ!?と混乱したものだ。

その後それが米軍からのお下がりで、
45口径を使うリボルバーだということ。
昔警視庁のお巡りさんは幹部以外みんな
これを使っていたと聞いて、俄然好きに
なったのだった。

うちには彼が2丁いる。



S&W M1917
一時期腰道具(お巡りさんの拳銃の隠語)
マニアだった僕はこの銃もお気に入りの
1つで、昔からコレクションしていた。
下は最近手に入れたタナカのHWMG、
上は社会人になった辺りに通っていた
新小岩のバクレツパイナップルで、常連
だったIさんのカスタムを購入したもの。
Iさんはその後新橋銃砲玩具店を開いた
方なので、まぁプロのカスタム屋さんと
お呼びして差し支えないだろう。



ベースはコクサイのハイパト。
コクサイはデザイン的に各パーツが
後ろのめりになっているが、これは
実銃のバランスを上手く表現してる。
さすがIさん。


シリンダー開機。
357MAGのチェンバーをさらって、
45ACPのダミーカートが装填出来る。
これだけでも相当な難工事だったろう。
そもそもコクサイのNフレームは実銃
に比べて少し小さめに作られているので
シリンダーいっぱいに広げられた.45の
チェンバーは大迫力だ。


ハンマーは金属パテを盛り付けて作成
されている。本来はもっと大ぶりな物
だったが、ハンマーを起こした時に
折れてしまったので、再接着する時に
実銃のバランスに近づくよう整形した。
塗装も落ちてるし再仕上げするかなぁ。


トリガーガードは整形されていたものの
形状に納得が行かなかったのと、不注意
で机から落下させてしまった際に接合部
にヒビが入ったため、一度取り外して
整形し再接着した。


フレーム。サブシャーシ固定用のネジは
埋められている。サムピースはオリジナル
を整形したもののようだ。


グリップは手作りとのこと。堅そうな木で
出来ていて、触った感じも悪くない。
プラだけでなく、木の加工センスも
素晴らしい。


スラリと伸びた美しいバレル。
ハイパトのバレルにガバのバレルを
継いでいるのだとか。ほぼ接合部が
わからないのもさすがの出来。


ハイパトのバレルリブにはウエイトが
入っており、それを切除するのは
かなり大変な作業なはずだが、実際の
バレルを見るにその大工事の痕跡はなく
美しいテーパーが表現されている。
エキストラクターロッドの頭はボール
ペンかなにかのパーツを使ったとのこと。


バレル正面。
本来のライフリングは5本だが、ガバ
のバレルなのでこれは6本。
やや華奢だが、大きなマズルに高い
フロントサイトが雰囲気を出している。


今見ても完成度は高い。
艶々なのも実銃の特性を表していて良い。
こんなの作れるなんて、やっぱ凄い
人だったんだなぁ。



片やタナカ。

もはや平成の傑作モデルガンと言っても
過言ではないタナカNフレームリボルバー
のメカを使ってるんだしそりゃリアルな
はず。
ハンマーの起角とフレームトップ後端の
形状だけが不満だが。


開機。こちらはリアルサイズで設計され
てるので、チェンバーがシリンダーに
比べて小さく、肉厚があるように感じる。


フレームのバランスもいい。フレーム
トップの後端がもっと丸ければなあ。


グリップはタナカ純正のウォールナット。
やや綺麗過ぎるので、いずれエイジング
するつもり。


バレル。
さすがにガバ用よりかは肉厚がある。
迫力あるなぁ。
タナカのNフレームはやはりマズルの
迫力が違う。コクサイのバレルを移植
した3インチを持ってるけど、なんか
前から見た時の迫力に欠けるんだよな。


実に美しい。あとはハンマーの起角が…。



形状はいいんだけどなぁ~。

時代も作られた経緯も全く異なるが
僕はどちらも好きだ。
これからも2挺ともに育てていきたいと思う。
まずはコクサイカスタムの再仕上げと
タナカのブルーイングかなぁ。  

Posted by アリ at 11:50Comments(2)Toygun

2019年06月02日

ピエトロ・ベレッタ

自分がこの世界に飛び込んだ頃は
「リーサルウエポン」や「ダイ・
ハード」などのガンアクションが
流行っていて、日本でも良質な
ガンアクションを目指して、当時
Vシネマを立ち上げた東映が第1
弾として「クライムハンター」を
発表したような時だった。

もうお分かりだろうがどれも同じく
多弾数のオートマチックをガンガン
ぶっぱなす作品ばかりで、リボルバー
をドキューン!なんて日本の刑事
ドラマにはまってた僕にはなかなか
の刺激だった。

みんなそれを持て囃してると、なんと
なくそっぽを向きたくなる天の邪鬼
な性格なもので、しばらく手を出さ
ずにいたが、ある日上野のニュー
MGCのショーケースにあったこいつ
には興味を引かれた。

MGCが出したそれは軍用のタイプ、
しかもABSで、HWのは湾岸戦争
記念モデルだけだったはず。
しかしショーケースの中のこいつは
HWなのにコマーシャル刻印、しかも
まだアメリカ現地法人が出来る前
ニューヨークの輸入業者が取扱って
いた頃のタイプときた。これなら
天の邪鬼な僕でも満足出来る、
そう思ってすぐ店員のお兄さんに
声をかけた。

ベレッタM92F


まだハンマーピンが小さいので
FSにはなってない。限定モデルと
いうことで、なんと実物グリップ
が奢られているのだが、こちらは
92FS用なので、ちゃんとハンマー
ピンの逃げが刻まれてる。


マルシンとは違う、ややずんぐり
したイメージ。どっしりとした
グリップが安定した射撃を約束して
くれそうで頼もしい。実際よく当たる
みたいだし。


スライド刻印を見るにイタリアン
ベレッタそのものの刻印になって
いる。後にMGCは限定ではない
コマーシャルHWモデルを出したが
それはベレッタUSAの刻印だったと
記憶している。



若い頃に入手したので保管が良くなく
少し小傷が入ってしまっているのが
悔やまれるが、右側面にははっきり
輸入元のバーベンコーポレーション
の刻印が入っている。小傷消したい
なぁ。


発火させるのは忍びないので、
デトネーターを外してダミー
カートモデルとしている。
込めてあるのは9mmパラの
ブラックタロンだったりする。


「ダイ・ハード」が流行った頃は
まだベレッタUSAはなく、てことは
NYPDのルテナンなマクレーンは
バーベンコーポレーションのM92F
を使っていた公算が高い。
そんなことを考えながらニヤニヤして
バーボン啜りつつこいつを弄んでると
時間が経つのを忘れてしまう。
この趣味やってて良かったなって
思える瞬間だ。  

Posted by アリ at 22:48Comments(0)Toygun

2019年05月29日

バレルコレクション!?

長いことカスタムの真似事をしてると
ほんの少しの成功例と、ジャンクの山
が出来上がる(笑)。ウチには完成せず
朽ちていったモデルガンエアガンの
カスタムや部品が大量に集積してあり
付喪神が出たら撃ち殺されることほぼ
間違いないのだが、その中でも特に
切り落とされたり外されたりした銃身
(アウターバレル)は、まるで銃の生首の
ようで早くなにかの足しにしろと常に
恨みがましく見ている(気がする)。

今日、ジャンクボックスを漁っていて
ふとそんなことを思ったので、いくつか
撮ってみることにした。



タナカパイソン用
4インチと6インチがあった。
たしかオクでまとめ買いした中に
混じっていたもの。Rタイプじゃ
ないので右側面の刻印がリアルでは
ない。いずれスマイソン辺りにでも
するかな。


タナカ29クラシック
実銃にはない?4インチだそうだ。
6インチならなぁ、クラシック
ハンターとか作れるんだが。


タナカのパフォーマンスセンター
カスタム。これも実銃にはないらしい。
アジャさんがこれをベースに作って
らした2.5インチとか欲しいなぁ。


こないだ取り外したMULEの44
ブルドッグのバレル。
ウエイト入りでずしりと重い。
これは流用する先がない。



CMC(HWS)のM19のバレル。
2.5と4インチとがある。
これもベースとしてはなぁ。
2.5インチをスクエアバットの
フレームに着けても面白いかも。

ここまではメーカー製のもの。
こっからは自分で手を加えたものに
なる。



大昔に作ったM29の3インチ用
バレル。ポートの穴開けに失敗して
放棄されている。新橋銃砲玩具店で
入れてもらったレーザー刻印が
入ってる。



コルトダイヤモンドバック

元友人のために作ったカスタムの
バレル部分を某ガンエフェクト屋
さんがキャスト抜きしてくれたもの。
ベースはマルイパイソンだが、
フレームとの高さの調整で、実は
リブの高さを低くしてある。
これ使ってモデルガンのダイヤモンド
バック作りたいよなぁ。


357センチニアル用バレル。
以前パイプを接着して作ったバレル。
いずれ新しいフレームを使って
357センチを作るつもりだ。

失敗作だってある。

これはチーフ用として作成したが
バレルが太すぎたのでボツにした。
結構カスタムが形になるまでには
こういった試作が山ほどごみに
なってたりするもんだ。


ミリポリのバレルにこんなリブを
載っけるのもいいなあ~。

こういったパーツが無駄にならない
よう、これからも手を動かしていか
ないといけないなぁ。  

Posted by アリ at 22:33Comments(0)Toygun

2019年05月26日

原点

僕がてっぽうに目覚めたのは小6の時

当時放映していた「あぶない刑事」で
目覚めた僕が、たまたま当時お付き合い
のあった近傍の獣医さんからマルシンの
チーフスを頂戴したのが始まり。

月刊Gunを図書館で読み、プロップガン
に魅せられた僕は、当時流行っていた
ガスガンではなく、斜陽のモデルガン
を所望するようになる。

折しも誕生日が来て、プレゼントを
買ってもらえることになった僕は
ねだって上野のニューMGCに出かけ
そこで1挺のモデルガンを手に入れた。

コルト・ローマンMKⅢ


なぜこれかというと、安かったからw
2インチは当時既に品薄で、やむなく
4インチにしたのだった。まぁ結局
後々カットして2インチにしたのだが。


実銃は1960年代にコルト社が、それまでの
同社リボルバーとは全く異なる堅牢で
安全なメカニズムを採用したMKⅢシリーズ
のうちの1つ。同じくMGCが出していた
トルーパーMKⅢや、ハドソンがモデル
アップしていたテーパードバレルの
オフィシャルポリスMKⅢ、トルーパーの
輸出版ボーダーパトロールMKⅢや、
全く同じ外見ながら使用弾が38splの
メトロポリタンMKⅢなどがある。

↑これね。


これは先日オクで入手したもの。
サイドプレートのスクリューが+だったり
バレルピンのモールドがあることから
初期の物と思われるが状態はすこぶる
良い。


ぶっといブルバレル。357を撃つにも
これだけあれば全然不安は無いだろう。
初期型なので筒型のウエイトが銃身に
みっしり入っていてやたら重たい。


ハンマー。MGCのMKⅢはパーツが
堅牢で、頑丈なのが売りだった。
発火性能も良く、モデルガンの入門編
としては最適だった。同じくコクサイ
もローマンを発売したが、リアルさ
では上を行くものの発火性能などは
悪く、結局消えてしまった。
Gun誌でダブルアクションシアを
新造してハンマーの起角を上げる方法
を載せてたなぁ。

昔はニューナンブなんてあまり
なかったから警官の拳銃はみんな
ローマンばかりだった。故に
しょっちゅう目にしたものだが、
今ではスクリーンで見ることは
ほぼほぼない。
なんだか寂しいが、とりあえず
僕のガンラックではカッコ良く
飾っておこう。  

Posted by アリ at 12:01Comments(0)Toygun

2019年05月08日

麗しのポケットリボルバー

1985年くらいのGun誌だったか、
バックナンバーをペラペラ見てたら
サタデーナイトスペシャル特集なる
ものが掲載されていた号があった。

サタデーナイトスペシャルってのは
ご存知の通り、土曜の晩の遊ぶ金を
調達するために強盗するような輩が
使うチープガンのこと。

本当に弾が出るだけのポンコツから、
往年の銘銃が闇の世界に堕ちたもの
まで色んな種類があるのだが、その中
にブルドッグなんかと一緒に載ってた
小さなリボルバーがとても気になった。


アイバージョンソンセイフティハンマー

前時代的な中折れ式のリボルバーだが、
実は結構先進的。名前のセイフティ
ハンマーってのは擊発機構のことで、
実はこの銃が商業的に初めてトランス
ファーバーを介してハンマーの打撃を
カートに伝える機構を備えたモデル
だったらしい。


これは往年の名ガンスミス、頑住吉氏
が作ったガレージキット。



色が灰色なのは、いずれ塗装し直す
つもりで塗料を剥離したため、下地の
キャストの色が出てしまっているもの。
なにげに昔新橋銃砲玩具店で手に入れた
実物のグリップを取り付けてあったりする。


冒頭でもあったように、ちゃんと中折れ
することが出来る。
付属の弾丸の内1つは引っ越しで失われ
てしまった。


付属ダミーと実物ダミー
付属のダミーは少し細く作られているので
実物ダミーは装填することができない。



ちゃんとファイアリングピンを抑える
パーツも設けられている。こんなに
小さいのにめっちゃ良く出来ている。


内部機構も出来るかぎり作り込まれている。


この銃の特徴の1つであるトランスファーバー
きちんと機能している。


引き金を引ききった時だけ飛び出す
シリンダーストップ。このモデルは
回転留めのパーツがついているが
ついていない実銃はシリンダーが
くるくる回ってしまうんだそうだ。


小さいけど魅力のいっぱい詰まった
麗しのリボルバー。
さて、何色で塗ってあげようかな?
  

Posted by アリ at 15:14Comments(0)Toygun

2019年04月19日

凶銃

その名を聞いた時は耳を疑った。

地下鉄構内で医師が白昼堂々射殺
されるというショッキングな事件を
聞いたのは僕がまだ少年の時分
異常者が逆恨みからの犯行だったが
ヤクザではないカタギが拳銃使って
同じカタギを撃つなんて、それまでは
考えられない話だった。
しかも日本人に馴染み深い?ヤクザ
御用達のガバメントではなく、
それこそマニアが本の中でしか
見たことのないような銃が使われる
だなんて。

その事件を皮切りに、その銃は数々の
事件で使われたり、押収銃器のメイン
として目につくようになった。
そしてマスメディアによって「凶銃」の
レッテルを貼られ、反社会的勢力の
武器の代名詞ともなった。

トカレフ


元は旧ソ連でコルトガバメント等を
参考に作られた傑作オートマチック。
当初制式化されたTT30に改良を加え
TT33となった。簡潔なフィールド
ストリッピング、ユニット化された
内部メカ、マニュアルセフティを省く
ほどの省力化と、軍用拳銃として
優秀な部類に入るだろう。

日本に密輸されていたトカレフは
それをコピーした中国製の五四式
末期型のトカレフを元にしているので
セレーションが特徴的なステップ模様
ではなく、通常のセレーションの物。
軍で酷使されガタガタになった物を
クロームメッキで誤魔化し、ヤクザに
売り付けたらしい。

今は亡きハドソン産業がトカレフを
モデルガンとして発売した時、
クロームメッキモデル販売の要望が
かなり入ったらしい。まさかとは
思ったが本当に出た時は驚いた。


最初に出たABSのブラックモデルは
さすがハドソンというか、あまり
動きの良くないものが多かったが、
ダミーカートモデルガンとして発売
されたこのクロームメッキモデルは
なかなかどうして、動作が滑らかだ。
メッキもこの通り、綺麗にかかって
いる。こりゃプロップ屋さんたちは
助かったろうなぁ。


右側面
こちらも綺麗だ。
こんなに綺麗なのに、この個体は
中古屋さんでかなり安く売っていた。
少し悩んだが、横に専用ダミーカート
も安く出ていたのでお買い上げと
なったのだった。


ダミーカートモデルはバレルまで
クロームメッキがかけられている。
たしかシルバーでもBLKモデルは
黒い樹脂製バレルだったような。

そういや昔好きだった映画「GONIN」で
鶴見辰吾氏がこのシルバーモデルを使う
シーンはカッコ良かったなぁ。

残念ながら日本では悪いレッテルを
貼られてしまったが、操作してみると
日本人の手にはちょうど良い大きさだし
きっと中国人にも扱いやすかったと
思う。

レッテルなんか気にせずに、この銃を
普通に評価してほしいもんだ。  

Posted by アリ at 23:07Comments(0)Toygun

2019年04月16日

銀熊の咆哮

初めて見たのはテレビの洋画劇場か。

「ロボコップ」でおなじみピーター・ウェラー
彼が弁護士役で、NY市警の汚職警官たちの
不正を暴く映画「シェイクダウン」
今見ても実に80年代後半の香りが
ぷんぷんするクライムスリラーの佳作だ。

弁護士なので主人公はオートナインなど
持ってはいない。警察の不正に関わって
邪魔に思うブルージーンコップ(汚職警官)
たちに酷い目に合わされるが、彼を
救う相棒的存在としてサム・エリオット
扮する刑事が登場する。
証拠隠滅のため汚職刑事に射殺される
寸前に飛び込んできて、逆にぶち殺したり
高飛びする悪役の飛行機のノーズギアに
ぶら下がり、機体に撃ち込んだりと
十二分にそのパワーを見せつけた、
彼の愛銃があった。

グリズリーウインマグ

ネルシャツの下のジーンズに直接
ぶちこんで携帯する様はワイルドで
サム・エリオット扮する刑事の性格を
上手く表現していたと思う。


言わずと知れた、これはグンゼ産業が
以前販売していたエアガンだ。後発ながら
グンゼはその処女作であるコマンダーから
クオリティの高いエアガンを世に送り出し
一部ファンのハートを鷲掴み?にしていた。
ソシミサブマシンガンの製品化あたりで
エアガン業界から手を引いてしまったようで
残念な話だ。


レフトサイド
コッキング式のエアガンながら、外観は
とてもリアルに再現されている。
ピストン部を止めているピンがスライド
後部に見えなければ、実銃かと見まごう
ほどに良くできている。


スライドはフルストローク、
ちゃんとスライドストップも効く。
まぁスプリングがやたら重いので
引くのはかなりの力を必要とするが。


これはステンレスモデルということで
クロームメッキが施されているのだが
ヒケの少ない大きな平面にかけられた
メッキがまた美しい。


コッキングエアガンということで、
スライドとチャンバーカバーは一体。
時代的にはこれが当たり前だったのだが、
チャンバーカバーがきちんとステンレス
で作られているのが素晴らしい。




素晴らしいのはハンマーもだ。
ポンプのコックあるなしに限らず、
ダウン→ハーフコック→フルコックを
ちゃんと再現できている。


コマンダーもそうだったが、グンゼは
マガジンもフルサイズに近いものに
なっていた。今でこそ当たり前かも知れ
ないが、あの頃はワリバシみたいなマガジンが当たり前だったのだ。

実際にこんな銃をキャリーする刑事は
NYPDだけでなくどこの市警にも
いないだろう。
しかし勧善懲悪な物語が流行らなくなった
今こそ、こういうビッグマグナムな銃を
振り回して悪を退治してくれるヒーローが
待ち望まれているのではなかろうか。

  

Posted by アリ at 13:34Comments(0)Toygun

2019年04月09日

オフデューティホルスター

この趣味やってると、みんな妄想の中で
それぞれ設定みたいなものがあると思う。

僕は昔所属していたmixiのコミュニティから
NYPD(ニューヨーク市警)の刑事を気取ってて
それなりの装備なんかも持ってたりする。

写真には写っていないが、デューティガン
(仕事中に使う銃)はNYPDで最も多くの警官
が使っていると言われるグロック19を
チョイスしていて、サファリランドの
デューティーホルスターに収まっている。

NYPDはオンデューティの時に使う銃の他に
オフデューティ(非番時)に携帯出来る銃も
定めている。ほぼオートなのだが、過去に
リボルバーを使っていたオフィサーは
S&W M640センチニアルを持っても良いらしい。
あの9.11で亡くなられたオフィサーの遺品
にもセンチニアルがあった。
(あの事件で亡くなられた方々に
深い哀悼の意を表します)

僕もセンチニアルを携帯している設定
なのだが、非番用ということで携帯する
シチュエーションも変わるだろうと
ホルスターをいくつか使い分けている。
それらを紹介しよう。

1つは以前このブログでも取り上げた、
ブラックホークのコンパクトアスキンス
ホルスター。


これはグリップに近い側がベルトループで
身体に引き寄せられるので隠匿性が高く
またそれでいて抜きやすい、お気に入りの
ホルスターだ。

しかし薄着になると銃がプリンティング
(服越しに銃の形が浮き出ること)のリスク
がある。今くらいの陽気になってきたら
今度はデサンテスのインサイドを使う。


ギャルコのTuck'n goホルスター
薄いスウェードで出来ていて銃を
優しく包み込んでくれる。


特徴的な"Jフック"はパンツの外側でベルト
に引っかけるためのものだが、その形から
銃の収まるホルスター本体とフックの間に
シャツをたくしこめるようになっており、
より隠匿性を高められる。

薄いインサイドは潰れてしまいやすく、
特にリホルスターが面倒になりがちだが
このホルスターはとば口を折り返して
縫製することにより適度な硬度をもつ
ように考えられている。


薄くて身体への負担も少ない、良い
ホルスターだと思う。


それでも更に暑くなれば、シャツをパンツに
入れてる場合でもなくなる。それなら
いっそ腰ではなく脚に隠そう、ということで
デサンテスのダイハードアンクルリグを。


これは某新井薬師前のホルスター屋さんで
特別に輸入してもらったので、国内では
そんなに出回ってないはず。
これはセンチニアルに特化しているのだ。


ハンマーを抑えるサムブレイク部分が
センチニアルのフレームラインと合って
いることに注目。
デサンテス製だがサファリランドの
サファリラミネート技術で作られているので
薄く軽く、そしてケアが楽だ。


ネオプレーン生地で出来たベルト部分は
柔軟に脚にフィットしてくれるので、
負担が少ないし、

裏にはファー状の繊維が縫い付けられて
巻いた脚にも優しい。

ニューヨークでアンクルっていうと
フレンチコネクションを思い出すなぁ。

こんなこと書いてたら、そういや他にも
色々ホルスターがあるのを思い出した。
少しその辺りの話でもするかな。  

Posted by アリ at 23:27Comments(0)ToygunHolster

2019年03月16日

ウッドストック

引っ越しで長物を大分手放してしまった。
気付いてみれば一番長くてMP5(固定ストック)、あとはピストルグリップのショットガンという
状況だったのでずいぶん寂しくなったものだ。

なんとなく木の温もりが欲しい。
そう思ってオクを物色していたら、珍しい物を
見つけて、つい入札してしまった。


一見なんの変哲もないM1カービン。
クラシカルな、口径の小さいスコープが載って
るくらいで特に変わったところはない…?
しかし反対側から見るとこの銃の特徴が現れる。



ストック左側に大きく盛り上がったチークピース。
そう、これスポーターストックが着いているのだ。
よく見ればピストルグリップ部分にチェッカリングも施されている。


M1スポーター。
過去にCMCが販売していたし、オクでもよく
出品されているのを見かける。実際自分も過去に
所持していたことがある。しかしこの銃の
変わったところは、作ったのがMGCということだ。


バットプレートに入るメーカー刻印。
通常のM1カービンのストックとは当然
形状が違うので、専用に作られたものの
ようだ。


リアサイト後ろにもメーカー刻印が入っている。


レシーバーもMGC独特のプラ製。

しかしMGCこんなの出してたっけ?
記憶をたどっても覚えがない。
たまにやってたガンショー用の特別販売
モデルかなにかかな?

最初はMGCのレシーバーをCMCのスポーター
ストックに組んだのかと思っていたが、
前述のバットプレートと、ストック前部の
形状からそれは否定されてしまった。


このように通常モデルと同じ、バレルバンドで
固定されている。スリングは通常の横に着いて
いるスイベルリングではなく、下部に新造され
た可動式の物に取り付けられている。


ハンドガードは金属製。
どうやらこれだけは後から交換されたものの
ようで、バレルバンドの固定が甘い。


レシーバーに固定された小口径のスコープ。
プレス製のマウントベースに同じくプレス製の
一体型マウントリングで取り付けられている。
ずいぶん古いもののはずだが、前オーナーが
きちんとキャップで保護してくれていたので
状態はとても良い。

なんだかホーワが出してたM300(M1カービンのコピー)みたいだなぁ。


ひょんなきっかけで我が家に来たスポーター。
長く居ついてくれるといいな。

  

Posted by アリ at 13:39Comments(0)Toygun