2019年06月22日
1917
僕と彼との出会いは今から30年以上前
国会議事堂の前にある憲政記念館に
社会科見学に行った時のことだった。
当時てっぽうに興味を持ち始めた僕は
警官の腰に下がってるのが、チーフス
と同じくらいの大きさのニューナンブ
ということくらいは知識があって
皇居外周警備のお巡りさんの腰回りに
興味深々だったのだが、その中に明らか
にどでかいグリップの銃があって、
一体ありゃなんだ!?と混乱したものだ。
その後それが米軍からのお下がりで、
45口径を使うリボルバーだということ。
昔警視庁のお巡りさんは幹部以外みんな
これを使っていたと聞いて、俄然好きに
なったのだった。
うちには彼が2丁いる。


S&W M1917
一時期腰道具(お巡りさんの拳銃の隠語)
マニアだった僕はこの銃もお気に入りの
1つで、昔からコレクションしていた。
下は最近手に入れたタナカのHWMG、
上は社会人になった辺りに通っていた
新小岩のバクレツパイナップルで、常連
だったIさんのカスタムを購入したもの。
Iさんはその後新橋銃砲玩具店を開いた
方なので、まぁプロのカスタム屋さんと
お呼びして差し支えないだろう。


ベースはコクサイのハイパト。
コクサイはデザイン的に各パーツが
後ろのめりになっているが、これは
実銃のバランスを上手く表現してる。
さすがIさん。

シリンダー開機。
357MAGのチェンバーをさらって、
45ACPのダミーカートが装填出来る。
これだけでも相当な難工事だったろう。
そもそもコクサイのNフレームは実銃
に比べて少し小さめに作られているので
シリンダーいっぱいに広げられた.45の
チェンバーは大迫力だ。

ハンマーは金属パテを盛り付けて作成
されている。本来はもっと大ぶりな物
だったが、ハンマーを起こした時に
折れてしまったので、再接着する時に
実銃のバランスに近づくよう整形した。
塗装も落ちてるし再仕上げするかなぁ。

トリガーガードは整形されていたものの
形状に納得が行かなかったのと、不注意
で机から落下させてしまった際に接合部
にヒビが入ったため、一度取り外して
整形し再接着した。

フレーム。サブシャーシ固定用のネジは
埋められている。サムピースはオリジナル
を整形したもののようだ。

グリップは手作りとのこと。堅そうな木で
出来ていて、触った感じも悪くない。
プラだけでなく、木の加工センスも
素晴らしい。

スラリと伸びた美しいバレル。
ハイパトのバレルにガバのバレルを
継いでいるのだとか。ほぼ接合部が
わからないのもさすがの出来。

ハイパトのバレルリブにはウエイトが
入っており、それを切除するのは
かなり大変な作業なはずだが、実際の
バレルを見るにその大工事の痕跡はなく
美しいテーパーが表現されている。
エキストラクターロッドの頭はボール
ペンかなにかのパーツを使ったとのこと。

バレル正面。
本来のライフリングは5本だが、ガバ
のバレルなのでこれは6本。
やや華奢だが、大きなマズルに高い
フロントサイトが雰囲気を出している。

今見ても完成度は高い。
艶々なのも実銃の特性を表していて良い。
こんなの作れるなんて、やっぱ凄い
人だったんだなぁ。


片やタナカ。
もはや平成の傑作モデルガンと言っても
過言ではないタナカNフレームリボルバー
のメカを使ってるんだしそりゃリアルな
はず。
ハンマーの起角とフレームトップ後端の
形状だけが不満だが。

開機。こちらはリアルサイズで設計され
てるので、チェンバーがシリンダーに
比べて小さく、肉厚があるように感じる。

フレームのバランスもいい。フレーム
トップの後端がもっと丸ければなあ。

グリップはタナカ純正のウォールナット。
やや綺麗過ぎるので、いずれエイジング
するつもり。

バレル。
さすがにガバ用よりかは肉厚がある。
迫力あるなぁ。
タナカのNフレームはやはりマズルの
迫力が違う。コクサイのバレルを移植
した3インチを持ってるけど、なんか
前から見た時の迫力に欠けるんだよな。

実に美しい。あとはハンマーの起角が…。


形状はいいんだけどなぁ~。
時代も作られた経緯も全く異なるが
僕はどちらも好きだ。
これからも2挺ともに育てていきたいと思う。
まずはコクサイカスタムの再仕上げと
タナカのブルーイングかなぁ。
国会議事堂の前にある憲政記念館に
社会科見学に行った時のことだった。
当時てっぽうに興味を持ち始めた僕は
警官の腰に下がってるのが、チーフス
と同じくらいの大きさのニューナンブ
ということくらいは知識があって
皇居外周警備のお巡りさんの腰回りに
興味深々だったのだが、その中に明らか
にどでかいグリップの銃があって、
一体ありゃなんだ!?と混乱したものだ。
その後それが米軍からのお下がりで、
45口径を使うリボルバーだということ。
昔警視庁のお巡りさんは幹部以外みんな
これを使っていたと聞いて、俄然好きに
なったのだった。
うちには彼が2丁いる。


S&W M1917
一時期腰道具(お巡りさんの拳銃の隠語)
マニアだった僕はこの銃もお気に入りの
1つで、昔からコレクションしていた。
下は最近手に入れたタナカのHWMG、
上は社会人になった辺りに通っていた
新小岩のバクレツパイナップルで、常連
だったIさんのカスタムを購入したもの。
Iさんはその後新橋銃砲玩具店を開いた
方なので、まぁプロのカスタム屋さんと
お呼びして差し支えないだろう。


ベースはコクサイのハイパト。
コクサイはデザイン的に各パーツが
後ろのめりになっているが、これは
実銃のバランスを上手く表現してる。
さすがIさん。

シリンダー開機。
357MAGのチェンバーをさらって、
45ACPのダミーカートが装填出来る。
これだけでも相当な難工事だったろう。
そもそもコクサイのNフレームは実銃
に比べて少し小さめに作られているので
シリンダーいっぱいに広げられた.45の
チェンバーは大迫力だ。

ハンマーは金属パテを盛り付けて作成
されている。本来はもっと大ぶりな物
だったが、ハンマーを起こした時に
折れてしまったので、再接着する時に
実銃のバランスに近づくよう整形した。
塗装も落ちてるし再仕上げするかなぁ。

トリガーガードは整形されていたものの
形状に納得が行かなかったのと、不注意
で机から落下させてしまった際に接合部
にヒビが入ったため、一度取り外して
整形し再接着した。

フレーム。サブシャーシ固定用のネジは
埋められている。サムピースはオリジナル
を整形したもののようだ。

グリップは手作りとのこと。堅そうな木で
出来ていて、触った感じも悪くない。
プラだけでなく、木の加工センスも
素晴らしい。

スラリと伸びた美しいバレル。
ハイパトのバレルにガバのバレルを
継いでいるのだとか。ほぼ接合部が
わからないのもさすがの出来。

ハイパトのバレルリブにはウエイトが
入っており、それを切除するのは
かなり大変な作業なはずだが、実際の
バレルを見るにその大工事の痕跡はなく
美しいテーパーが表現されている。
エキストラクターロッドの頭はボール
ペンかなにかのパーツを使ったとのこと。

バレル正面。
本来のライフリングは5本だが、ガバ
のバレルなのでこれは6本。
やや華奢だが、大きなマズルに高い
フロントサイトが雰囲気を出している。

今見ても完成度は高い。
艶々なのも実銃の特性を表していて良い。
こんなの作れるなんて、やっぱ凄い
人だったんだなぁ。


片やタナカ。
もはや平成の傑作モデルガンと言っても
過言ではないタナカNフレームリボルバー
のメカを使ってるんだしそりゃリアルな
はず。
ハンマーの起角とフレームトップ後端の
形状だけが不満だが。

開機。こちらはリアルサイズで設計され
てるので、チェンバーがシリンダーに
比べて小さく、肉厚があるように感じる。

フレームのバランスもいい。フレーム
トップの後端がもっと丸ければなあ。

グリップはタナカ純正のウォールナット。
やや綺麗過ぎるので、いずれエイジング
するつもり。

バレル。
さすがにガバ用よりかは肉厚がある。
迫力あるなぁ。
タナカのNフレームはやはりマズルの
迫力が違う。コクサイのバレルを移植
した3インチを持ってるけど、なんか
前から見た時の迫力に欠けるんだよな。

実に美しい。あとはハンマーの起角が…。


形状はいいんだけどなぁ~。
時代も作られた経緯も全く異なるが
僕はどちらも好きだ。
これからも2挺ともに育てていきたいと思う。
まずはコクサイカスタムの再仕上げと
タナカのブルーイングかなぁ。
Posted by アリ at 11:50│Comments(2)
│Toygun
この記事へのコメント
私が.45口径リボルバーを見たのは昭和天皇太喪の礼の前の時期、都内で立番の警官の腰にあったものでした。
グリップがむき出しのホルスターに細めの木のグリップ。
明らかにニューナンブとは違う銃でした。
おそらく警官も銃も根こそぎ動員されたのでしょう。
以後は見かけたことはないですねぇ…
グリップがむき出しのホルスターに細めの木のグリップ。
明らかにニューナンブとは違う銃でした。
おそらく警官も銃も根こそぎ動員されたのでしょう。
以後は見かけたことはないですねぇ…
Posted by 引退した人 at 2019年06月22日 14:32
引退した人様
コメントありがとうございます。
知人の話ですと、平成に入ってからも庁舎警備の内勤などで使われていたようです。自衛隊のガバメントも平成一桁代後半には退役しているようですし、同じ弾を使用する1917もおそらく、その頃に消えたのだと思われます。
コメントありがとうございます。
知人の話ですと、平成に入ってからも庁舎警備の内勤などで使われていたようです。自衛隊のガバメントも平成一桁代後半には退役しているようですし、同じ弾を使用する1917もおそらく、その頃に消えたのだと思われます。
Posted by アリ
at 2019年06月22日 16:39
