2019年04月16日

銀熊の咆哮

初めて見たのはテレビの洋画劇場か。

「ロボコップ」でおなじみピーター・ウェラー
彼が弁護士役で、NY市警の汚職警官たちの
不正を暴く映画「シェイクダウン」
今見ても実に80年代後半の香りが
ぷんぷんするクライムスリラーの佳作だ。

弁護士なので主人公はオートナインなど
持ってはいない。警察の不正に関わって
邪魔に思うブルージーンコップ(汚職警官)
たちに酷い目に合わされるが、彼を
救う相棒的存在としてサム・エリオット
扮する刑事が登場する。
証拠隠滅のため汚職刑事に射殺される
寸前に飛び込んできて、逆にぶち殺したり
高飛びする悪役の飛行機のノーズギアに
ぶら下がり、機体に撃ち込んだりと
十二分にそのパワーを見せつけた、
彼の愛銃があった。

グリズリーウインマグ
銀熊の咆哮
ネルシャツの下のジーンズに直接
ぶちこんで携帯する様はワイルドで
サム・エリオット扮する刑事の性格を
上手く表現していたと思う。

銀熊の咆哮
言わずと知れた、これはグンゼ産業が
以前販売していたエアガンだ。後発ながら
グンゼはその処女作であるコマンダーから
クオリティの高いエアガンを世に送り出し
一部ファンのハートを鷲掴み?にしていた。
ソシミサブマシンガンの製品化あたりで
エアガン業界から手を引いてしまったようで
残念な話だ。

銀熊の咆哮
レフトサイド
コッキング式のエアガンながら、外観は
とてもリアルに再現されている。
ピストン部を止めているピンがスライド
後部に見えなければ、実銃かと見まごう
ほどに良くできている。

銀熊の咆哮
スライドはフルストローク、
ちゃんとスライドストップも効く。
まぁスプリングがやたら重いので
引くのはかなりの力を必要とするが。

銀熊の咆哮
これはステンレスモデルということで
クロームメッキが施されているのだが
ヒケの少ない大きな平面にかけられた
メッキがまた美しい。

銀熊の咆哮
コッキングエアガンということで、
スライドとチャンバーカバーは一体。
時代的にはこれが当たり前だったのだが、
チャンバーカバーがきちんとステンレス
で作られているのが素晴らしい。

銀熊の咆哮
銀熊の咆哮
銀熊の咆哮
素晴らしいのはハンマーもだ。
ポンプのコックあるなしに限らず、
ダウン→ハーフコック→フルコックを
ちゃんと再現できている。

銀熊の咆哮
コマンダーもそうだったが、グンゼは
マガジンもフルサイズに近いものに
なっていた。今でこそ当たり前かも知れ
ないが、あの頃はワリバシみたいなマガジンが当たり前だったのだ。

実際にこんな銃をキャリーする刑事は
NYPDだけでなくどこの市警にも
いないだろう。
しかし勧善懲悪な物語が流行らなくなった
今こそ、こういうビッグマグナムな銃を
振り回して悪を退治してくれるヒーローが
待ち望まれているのではなかろうか。
銀熊の咆哮




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Posted by アリ at 13:34│Comments(0)Toygun
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