2019年08月10日

老黒鷹

僕が彼を知ったのは、この世界に入って
比較的早く。買い漁っていた月刊Gunの
1年前の特集記事を読んでだった。

「ニュースーパーブラックホーク」の
「ニュー」が何を意味するのか、その時の
自分には理解することが出来なかったが、
魅力については十二分に感じることが出来た。

ブルースチールの輝き、スラリと伸びた
力強いバレル。44マグナムでもまったく
不安を感じさせない、ノンフルーテッド
シリンダー。ハンマーを起こすと覗く、
安全性の高いトランスファーバー。特別に
取り付けられた真鍮製のトリガーガード
などなど。

当然モデルガンで欲しい。
調べてみるとコクサイとスズキが数年前
までABSモデルガンで販売していたことを
掴んだが、時はエアガンブームで既に
モデルガンは斜陽。金のない中学生には
とても手が届く存在ではなかった。

その後大人になってスズキの物を入手したが
そもそもウエスタンアームズの金属モデル
ガン以外は「ニュー」がつかない、ただの
スーパーブラックホークであることを
既に知っていた僕はなんとなく熱が冷め
金欠の折りに手放してしまった。
(もったいない)
マルシンが良い外観のニュースーパー
ブラックホークをガスガンで出してはいるが
やはりモデルガンで欲しいんだよなぁ、と
思っていたら転機が訪れた。

先日の日記でも書いたが、オクに出ていた
コクサイのスーパーブラックホーク。
錆びだらけだったためか安価で入手したが
見てみると天ぷらモデルなのに、特有の
割れなどが見受けられない。
当初の予定では切った貼ったしてマグナ
ポート社のカスタムにしようと目論んで
いたのだが、これは整備してコレクション
することにした。

100均で買った金ブラシなどで錆を落とす。
老黒鷹

いいじゃないか!
ニューはつかないが、スラリとしたバレルが
美しい。

老黒鷹
ニューとそうではないブラックホークの
一番の違いはこのフレームのスクリュー数。
ニューになると1本減って2本になる。
そういや昔、干鱈さんが3本の内の1本を
貫通しないように加工して、ラミネート
ストックの付いたスコープ載せニュースーパー
ブラックホーク作ってたなぁ。

老黒鷹
目立たないけどここもニューとオールドでは
違う。ニューの方はグリッピングを確実に
するためにグリップフレーム自体を延ばした
らしい。故にニューとオールドではグリップ
の互換性が無いんだとか?

老黒鷹
錆の酷かったセンターピンも、それを留める
プランジャーも一応見れる程度にはなった。
最終的にはリブルーしないとダメだろうなぁ。

老黒鷹
ローディングゲート。
古いシングルアクションリボルバーの
モデルガンにはよくあることだが、ハンマー
ダウン時のシリンダー位置が悪いと、この
ようにシリンダー後面にファイアリングピン
が干渉してガリゴリ削れてしまうのだ。
ちなみにカートが1発しかついてこなかった
ので、ブルドッグの44スペシャルダミーを
入れようとしたら径が足りなかった。
この頃から小さめのカートを使っていたようだ。

老黒鷹
真鍮製?のファイアリングピン。
見たところ変形も少なく、元オーナーが
ほとんど使っていなかった事がわかる。
こりゃ大切にしてやらなきゃなぁ。

老黒鷹
ニューに比してもっさりしたハンマーだが、
これはこれで味があるなぁ。

老黒鷹
故あって我が家に来た、老いた黒い鷹。
のんびり羽根を休めてもらうことにしよう。




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Posted by アリ at 13:05│Comments(0)Toygun
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