2019年06月13日
レストア ~ブラウニングM1910~

とあるツイートするのにてっぽうを
引っ張り出して積み上げていたら
ふと1挺のオートに目が止まった。


マルシンのブラウニングM1910
昔の刑事さんや探偵御用達、
FN社の傑作オートマチックだ。
WWⅠを引き起こした銃としても
名高い。
しかしうちの子はそんな栄光ある
実銃の歴史とはほど遠く、薄汚れて
我が家のいくつかあるガンケースの
隅の方に忘れられていた。たしか
オクかガンショーで買ったのだが
それすら記憶がない。

スライド右側にはざっくりと大きな
引っ掻き傷が入ってしまっている。
社会人になったばかりの頃、手持ちの
銃の管理がかなり大雑把になっていた
時期があって、恐らくその頃に他の
銃と接触してこうなったのだろう。

フレームの細かいところにはびっしり
埃が詰まってしまっている。黄色い
のはどうやら古いグリスかなにかで、
それに埃が付着して固まってしまった
らしい。


個体自体はプルーフマークまでフル刻印
されたマルシンの初期モデル。これは
大変勿体ない。まとまった休みで少し
ゴロゴロしすぎた。センチも金属パテが
届かないと進められないし、今日は
この子をレストアすることにしよう。

分解してみる。やはりそこら中に黄色い
グリスが固着している。スライド引いても
もっさりとした動きで全然閉鎖しない。
この辺りをなんとかするか。
とその前に

傷の入ったスライドに

黒い瞬着を盛っておく。


細かい隙間にまで入り込んだ埃や
汚れを丁寧に取り除いていく。

スライドの刻印にコンパウンド?の
カスが入り込んでいたのを歯ブラシで
こそぎ落とす。


ベッタベタだったファイアリングピンも
オイルを着けて拭ってやればこの通り。
あらかた綺麗になったらスライドに
着手する。盛った瞬着を削り落とすと
400番から順に磨きあげていく。


800番

1500番

2000番

思ったより光沢が出ないので新兵器。
サランラップにコンパウンドを着け
磨いてみる。

大分艶が出た。

一見わからないと思うがうっすら傷痕
が見える。

組み立てて完成♪


かなり綺麗になった。
これなら誰に見せても恥ずかしくない。
コレクションが増えるとついつい
好きな銃ばかりいじってしまうが、
こうやってたまには手入れをして
あげないと持ち主としてはダメだねぇ。
Posted by アリ at 18:29│Comments(0)
│Toy gun customize