2020年04月29日
Pappas's revolver
Twitterをさ迷っていると、ふと目についた。

「映画『ハートブルー(原題:Point break)』で、
相棒のパパス特別捜査官が使っていたのは
チャーターアームズの"アンダーカバー"です」
はぁ、またか。
まぁ結構色んな人が参考にするであろう、
かのIMFDBの記述がこうだからなぁ…。

ブーマーを作った時に少し触れたが、パパス
(ゲイリー・ビジー)とは主人公ジョニー・ユタ
(キアヌ・リーブス)と組むベテランの捜査官。
ユタが当時のFBI制式だったSIG P226を使う
のに対し、パパスは一風変わった小型の
リボルバーを使用していかにもベテラン
という貫禄を見せてくれた。

最期には被弾しながら5連発のリボルバーで
闘い続け、背中にショットガンの弾を受けて
ユタの腕の中で息絶える。

このリボルバーが癖だらけでいい。

フロントサイトは削り落とされ、ハンマーは
チョップド、グリップはラバーときた。
まさにケンカ銃そのものだ。
「レオン」の時のスタンのリボルバーの時も
感じたことだが、アメリカ人は大雑把な人が
多いのか、あのIMFDBも結構いい加減なこと
書いてたりする。
(スタンのリボルバーのこと、「クラシック
ハンターのカスタム」とか書いてたくらい。
理由は「ノンフルートシリンダーだから」w)
バレルが短くてコンパクトなリボルバーだし
なにも考えずに似たようなアンダーカバーと
書いたのだろうが、まぁいたしかたないか。
身長182cmで、当時はガッチリした巨漢な
ゲイリー・ビジーが持つと、こいつも小さく
見えてしまう。ホントはアンダーカバーとは
こんなにサイズが違うのにね(笑)。

このケンカ銃の正体は、言わずと知れた
マグナ・ポート社の「バックパッカー」

1977年にマグナ・ポート社の第2弾のカスタム
として作られた。ベースは言わずと知れた
チャーターアームズ・ブルドッグ。コンセプト
は「ベリーガン」だったそうで、意味的には
ヘソ下に突っ込んでおく銃とでも言ったところ
か。仕様はフロントサイトを取り外し、バレル
を1.875インチにカット、マグナポート開口、
ハンマースパーのカット、バックパッカーの
名称とシリアルを打刻、ハードクローム仕上げ、
およびパックマイヤーグリップというもの
だった。当初は250挺の生産予定が、人気が
出過ぎて585挺まで増加させたという。
しかし全米の中の585挺、カスタムガンだし
そんなものを映画に出すかな?と思う向きも
いるだろうが、この銃が銀幕に出るのは
これが初めてではなかった。3年ほど前の
「800万の死にざま」でも使われている。
IMFDBでも「この映画(ハートブルー)とよく
似たものが『800万の死にざま』に出てる」
と解説してあるほど。
その映画を見ると



間違いなくバックパッカーだ。
これが使われた可能性がとても高い。スタッフ
の私物なのだろうか?
そもそもよく見ればバックパッカーにしか
見えないんだけどなぁ。

被弾した際、パパスが銃を内側にひねるのだが


完全にブルドッグのシリンダーで、アンダー
カバーのそれとは異なるのがわかる。
しかも、本体はハードクロームメッキで、
グリップフレームは黒いままのようだ。


パパスが倒れる時に銃を落として、それが
地面に跳ねるのだが、黒いトリガーガード
(赤枠内)、パックマイヤーのグリップが
確認できる。
まぁパパスの、癖のあるベテラン捜査官という
キャラクターを表現するのには最適な銃の
チョイスと思う。誰が監督だっけ?と思ったら
キャサリン・ビグローなのね。それなら
なおさらアンダーカバーとかないわ。
以前はこれを元にして、現在チャーターアームズ
が販売しているブーマーを作ったわけだが
やはりこっちはこっちで捨てがたいなぁ。
MULEがブルドッグをリニューアルするという
噂があるので、また手に入れられたら考えて
みようかなぁ。


「映画『ハートブルー(原題:Point break)』で、
相棒のパパス特別捜査官が使っていたのは
チャーターアームズの"アンダーカバー"です」
はぁ、またか。
まぁ結構色んな人が参考にするであろう、
かのIMFDBの記述がこうだからなぁ…。

ブーマーを作った時に少し触れたが、パパス
(ゲイリー・ビジー)とは主人公ジョニー・ユタ
(キアヌ・リーブス)と組むベテランの捜査官。
ユタが当時のFBI制式だったSIG P226を使う
のに対し、パパスは一風変わった小型の
リボルバーを使用していかにもベテラン
という貫禄を見せてくれた。

最期には被弾しながら5連発のリボルバーで
闘い続け、背中にショットガンの弾を受けて
ユタの腕の中で息絶える。

このリボルバーが癖だらけでいい。

フロントサイトは削り落とされ、ハンマーは
チョップド、グリップはラバーときた。
まさにケンカ銃そのものだ。
「レオン」の時のスタンのリボルバーの時も
感じたことだが、アメリカ人は大雑把な人が
多いのか、あのIMFDBも結構いい加減なこと
書いてたりする。
(スタンのリボルバーのこと、「クラシック
ハンターのカスタム」とか書いてたくらい。
理由は「ノンフルートシリンダーだから」w)
バレルが短くてコンパクトなリボルバーだし
なにも考えずに似たようなアンダーカバーと
書いたのだろうが、まぁいたしかたないか。
身長182cmで、当時はガッチリした巨漢な
ゲイリー・ビジーが持つと、こいつも小さく
見えてしまう。ホントはアンダーカバーとは
こんなにサイズが違うのにね(笑)。

このケンカ銃の正体は、言わずと知れた
マグナ・ポート社の「バックパッカー」

1977年にマグナ・ポート社の第2弾のカスタム
として作られた。ベースは言わずと知れた
チャーターアームズ・ブルドッグ。コンセプト
は「ベリーガン」だったそうで、意味的には
ヘソ下に突っ込んでおく銃とでも言ったところ
か。仕様はフロントサイトを取り外し、バレル
を1.875インチにカット、マグナポート開口、
ハンマースパーのカット、バックパッカーの
名称とシリアルを打刻、ハードクローム仕上げ、
およびパックマイヤーグリップというもの
だった。当初は250挺の生産予定が、人気が
出過ぎて585挺まで増加させたという。
しかし全米の中の585挺、カスタムガンだし
そんなものを映画に出すかな?と思う向きも
いるだろうが、この銃が銀幕に出るのは
これが初めてではなかった。3年ほど前の
「800万の死にざま」でも使われている。
IMFDBでも「この映画(ハートブルー)とよく
似たものが『800万の死にざま』に出てる」
と解説してあるほど。
その映画を見ると



間違いなくバックパッカーだ。
これが使われた可能性がとても高い。スタッフ
の私物なのだろうか?
そもそもよく見ればバックパッカーにしか
見えないんだけどなぁ。

被弾した際、パパスが銃を内側にひねるのだが


完全にブルドッグのシリンダーで、アンダー
カバーのそれとは異なるのがわかる。
しかも、本体はハードクロームメッキで、
グリップフレームは黒いままのようだ。


パパスが倒れる時に銃を落として、それが
地面に跳ねるのだが、黒いトリガーガード
(赤枠内)、パックマイヤーのグリップが
確認できる。
まぁパパスの、癖のあるベテラン捜査官という
キャラクターを表現するのには最適な銃の
チョイスと思う。誰が監督だっけ?と思ったら
キャサリン・ビグローなのね。それなら
なおさらアンダーカバーとかないわ。
以前はこれを元にして、現在チャーターアームズ
が販売しているブーマーを作ったわけだが
やはりこっちはこっちで捨てがたいなぁ。
MULEがブルドッグをリニューアルするという
噂があるので、また手に入れられたら考えて
みようかなぁ。

Posted by アリ at 14:46│Comments(0)
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