”Witch city”

アメリカの警察バッジを集めるようになって早7年が過ぎた。
どこぞのお金持ちさんたちとは違って僕は貧乏な公僕なので
そう大したものも持たず、数も20個程度しか集めてはいないけど。

そんな中、実に無名な警察のバッジがなぜか2つある。
マサチューセッツの片田舎エセックス郡、ボストンから30分ほど北東にある小さな町。
バッジのデザインも古臭くって、決して格好のいいものではない。

マサチューセッツ州セイラム市警察バッジ


これはサージャントランク。
Facebookで知り合ったアメリカのコレクターの方からオファーがあった時、すぐにOKした。
セイラムという地名は他州にもいくつかあり、煙草で有名なウインストンセーラム市とかもあるのだが
このマサチューセッツのセイラムには個人的に思い入れがあったからだった。

セイラムには黒歴史がある。
セイラムの別名は”Witch city”、「魔女の街」。
この小さな街は、1692年に大規模な魔女裁判をやって無実の人々を何人も殺した過去を持つ。
アメリカ史では有名らしく、セイラム警察も魔女をあしらったパッチを着けていたりする。




まあそんなことはどうでも良く。
なんでこのセイラムに思い入れがあるかと言うと、大好きなSF小説家、H・P・ラブクラフトの書く
通称「クトゥルー神話シリーズ」に出てくる街「アーカム」のモデルとされているからだ。
小説によれば「アーカム」も過去に魔女裁判を行った暗い歴史があり、
また「アーカム」に所在し、物語にも関わる奇妙な魔術書などを所蔵するという「ミスカトニック大学」は
セイラムにある「セーラム州立大学」をモデルにしていると言われている。

そんな町の警察だもの、ラブクラフト好きとしては押さえておかないと!(笑)

で、その後某海外オークションでディテクティブランクも手に入れた。



実に独創的なデザインをしている。
マサチューセッツの警察は元々ラジエータースタイルというデザインを多用していたが
その影響が強く残っているように思う。なんとなく古代建築のような意匠にも見えるけど。

裏側



どちらも同じ、ではない。
サージャントランクの裏には、元の持ち主を示すイニシャルが入っている。
(これは譲ってくれたコレクター氏からの話)
ホールマークなどはないが、重厚な作りで恐らく実際に使われていたものだろう。
ところどころに残る細かい傷が使用感を醸し出す。

ディテクティブランクの裏はいたってシンプル。



ブラッキントンのホールマークが入っている。
最初はこんな小さな町のリプロなんて作っても仕方ないし、セカンドバッジかなにかかなと思ったが
実はセイラムは前述の魔女裁判の関係でアメリカ国内では名前が通っているらしく
もしかするとレプリカなのかもしれないと思う今日この頃(笑)

こんな小さな目立たない町のバッジなど、恐らく国内で持っているのは僕くらいなものだろう。
コレクターさんに見せても、きっと鼻で笑われてしまうに違いない。
でも僕にとっては思い入れのあるバッジ。
こいつを傍らに、今夜は久しぶりにラブクラフト全集でも開くことにしよう…。






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2014年01月04日 Posted by アリ  at 14:23 │Comments(0)Badge

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